文部科学省は、今年度から小学1年生に導入した35人学級について、来年度から小学2年生にも拡大する方針を固めた。少人数学級の実施状況を検証してきたが、学力向上や不登校などの課題に対応する教育効果を得られると判断。教職員定数の見直しを図り、来年度予算案の概算要求に必要となる人件費を計上する。
文科省は昨年8月、公立小中校の1学級の編成基準の上限40人を35人とし、小学1、2年生は段階的に30人に引き下げる教職員定数改善の8カ年計画を策定。今年度予算案の概算要求では、小学1、2年生での実施に必要な経費を盛り込んだが、財務省との折衝の結果、初年度は小学1年生から導入することになった。学級編成基準は80年度以来の見直しだった。
来年度以降の少人数学級実施に関しては、今年6月に有識者会議が設置され、推進を求める意見が大勢を占めた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110917-00000011-mai-soci