岩手県は8日、同県一関市の2つの農家が出荷した肉牛2頭から、国の暫定基準値(1キロ当たり500ベクレル)を超える放射性セシウムを検出したと発表した。肉牛の出荷停止措置が解除された後、基準値を超える肉牛が出たのは初めて。厚生労働省は「きちんと検査態勢が機能したということだ。流通している肉は安全性が保たれている」としている。
県によると、2頭からはそれぞれ、532ベクレルと583ベクレルのセシウムを検出。出荷した農家は、東京電力福島第1原発の事故で放射性物質に汚染された稲わらを与えたなどとして、全頭検査の対象になっていた。基準値を超えた肉牛は廃棄処分し、県は出荷した農家をあらためて立ち入り調査する。
6日の簡易検査で8頭が県独自の検査基準値(1キロ当たり100ベクレル)を超えたことから、精密検査に回していた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110908-00000618-san-soci