先日、高齢者の飲み込みサポート食などの販売会社「ニュートリー」(http://www.nutri.co.jp/)が、栄養士や調理師向けに都内で開いたセミナーを見学させてもらいました。
飲み込む力が衰えた人にも、味気ないミキサー食や流動食ばかりではなく、普通の食事に近いものを食べてもらおうと、食品をゼリー化して食べやすくする製品の開発が進んでいるそうです。
作り方は簡単です。食材をミキサーにかけて、温めながらゼリー化する粉末を溶かします。後は形を整えて、固まれば出来上がりです。食べる時に、必要なら電子レンジで少し温めてやります。魚のゼリーは焦げ目をつけると、焼き魚らしくなります。
試食しましたが、見た目が自然なだけに一口目のゼリーの感触はちょっと違和感があるものの、口の中でくだけてしまうと元の食品と変わりありません。導入している高齢者施設では、入所者がよく食べるようになったとのことでした。
普通の食事よりもかなりの手間がかかるので、どこでも簡単に導入できるものではないとは思いますが、高齢者が食べる喜びをいつまでも味わえるように、こうした製品の開発はどんどん進めてほしいと思いました。(医療情報部・藤田勝)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110901-00000303-yomidr-sci