[ カテゴリー:生活 ]

東北も30度超、避難所での熱中症に注意を

東日本大震災で被災した岩手、宮城、福島3県の避難所で、熱中症の多発が懸念されている。3県では既に気温30度を超える暑さの日もあり、高温多湿となるこれからの季節は注意が必要だ。集団で生活する避難所は特に室内温度が高まりやすく、厚生労働省では熱中症の予防対策を講じるよう注意を呼び掛けている。

気象庁によると、全国各地で真夏並みの暑さとなった6月22日、福島市で34.3度、宮城県大衡村で33.3度、岩手県釜石市で32.3度など、被災3県の各地でも相次いで30度超を記録した。

総務省消防庁によると、記録的な猛暑となった昨年は、6月下旬から熱中症による救急搬送者が目立ち始め、7月中旬に急増して1000人を超える日が続いた。夏期(7-9月)を通した搬送者数は前年の約4倍となる計5万3843人、死亡者数は167人に上った。今年はこれほどの猛暑にはならない見通しだが、節電の影響で暑さ対策が難しくなることが予想される。厚労省は、節電を意識するあまり健康を害することがないよう、気温や湿度が高い日は適度にエアコンなどを使用するよう呼び掛けている。

熱中症対策は、過去の震災でも課題になった。2007年7月16日に発生した新潟県中越沖地震。同県柏崎市の担当者らによると、震災直後から避難所で飲み物を配るなどの対策を取ったが、避難所生活による疲れと暑さで体調を崩す人が少なくなかった。特に高齢者は、階段の上り下りが必要な仮設トイレの利用を控えるため、水分を取らずに我慢する傾向があったという。
このため市では、飲み物を配るだけでなく、飲むところを見届けるよう職員らに指導した。また、食中毒などで下痢をすると、水分が奪われて体に熱がこもり、熱中症にかかりやすくなるため、手洗いや消毒液の活用、食料の管理といった食中毒対策にも力を入れたという。
ほかにも、避難所に「氷柱」を置いたところ、「冷涼感につながる」「飲み物を冷やすのにも活用できる」と好評だったという。

厚労省は既に、避難所での具体的な熱中症予防対策について、被災者らに周知するよう各都道府県などに通知。大型扇風機やエアコン、遮光カーテンの設置や飲み物の備蓄などを予防策に挙げているほか、体温調節機能が低下して重症化しやすい高齢者については、注意深く見守るよう求めている。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110623-00000008-cbn-soci

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