県は8日、国に対し、放射能濃度が高いとみられる地域から車両を持ち出す基準を強化し、スクリーニングと除染を徹底するよう要望した。
県によると、柏崎刈羽地域でガソリンスタンドの洗車汚泥から1キロ当たり9万ベクレルの放射性セシウムを検出した。洗車汚泥にセシウムの基準はないが、汚染された汚泥量は5月までに約15キロになり、丈夫なポリ袋に包み、ドラム缶に入れて適切に保管されている。
今回検出された汚泥15キロのセシウム総量は135万ベクレルで、警戒区域から出る自動車に対し、国が定めた一次スクリーニングの基準の半分以下。このため、泉田裕彦知事は「国の基準は甘い。今の基準で車を持ち出すと、同様の汚染が広がる恐れがある」と批判した。
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