東京電力福島第一原子力発電所の事故を受け、福島県南相馬市が、警戒区域を除いた市内全域で実施する放射性物質の除染作業が8日、同市鹿島区の市立鹿島小学校などで本格的に始まった。
市内全域の除染は、原発から20キロ以遠の緊急時避難準備区域の解除に向け、放射線量を下げるのが狙い。小中学校や幼稚園では、校庭の表土を削ったり、校舎の壁や屋上を高圧洗浄機を使って洗い流したりする作業を計画している。
鹿島小学校では、この日午前8時から市内の建設業者が重機3台を使って校庭の表土を約5センチ削り取る作業を開始。削った土は、校庭に掘った穴に埋める。同市は、当面の除染にかかる費用9億6000万円を今年度補正予算に組み込み、8~9月を強化月間としている。公立の小中学校と幼稚園、保育園、児童館など、9月末までに警戒区域を除く市内35施設で順次実施する予定。
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