先月末に3日間降り続いた新潟、福島両県の記録的豪雨は、上空約6000メートル付近で大気が急激に冷えたことが原因であることを気象庁気象研究所(茨城県つくば市)が突き止めた。
同研究所は、2004年7月に死者16人を出した豪雨など、ほぼ同じ地域で起きた二つの事例と今回を比較し、数値を解析した。
日本海から東北にかけて前線が停滞しており、暖かくしめった空気が大量に流れ込んで、積乱雲が発生した点は共通していた。しかし、今回は、上空約6000メートル付近で日本海側から流入してきた大気が乾いており、低温だった。解析によると、上空の温度はマイナス6度で、周囲より3度も低く、この不安定な状態が3日間続いたという。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110805-00000033-yom-sci