佐賀県武雄市は8月1日正午、市の公式ページをFacebookページに完全移行した。
8月1日18時時点で、旧公式ページのURLにアクセスすると、同市のFacebookページにリダイレクトされるようになっている。また市長の部屋などのコンテンツのURLにアクセスすると、「武雄市役所ホームページはFacebookに移転しました」という告知が表示されるようになった。
移転後のFacebookページは内容を一新し、「観光情報」や「たけおの食育」などのコンテンツを新設。全コンテンツは市の旧公式サイトのサーバからページ埋め込み型リンク(iFrame)で表示されるようになっており、「万が一Facebookのサーバが停止しても、市のデータが消えることはない」(移行作業を担当したSIIISの杉山隆志社長)という。
また、ネットでも心配する声が多かったというFacebookページのアクセシビリティについて、SIIISの杉山社長は「文字の表示を大きくすることにも対応したほか、『JAWS』などの音声読み上げソフトにも問題なく対応している」とした。
武雄市の樋渡啓祐市長は、「Facebookの『いいね!』ボタンやコメント機能によって、市の各施策に対する市民の反応が目に見えるようになった。また、HTMLなどを打つ必要なく、全職員が市民のコメントに対してレスポンスできるようになった。行政こそがFacebookを活用して市民とのつながりを強化していくべきだ」と話している。
移転に合わせ、東日本大震災被災者にFacebookページ上で募金できる「募金ページ」を設けた。クレジットカード決済によって1口=500円で募金ができるほか、被災地への応援メッセージを送れるようになっている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110801-00000050-zdn_n-inet