県内で11日、新潟、長岡の両市で高齢の男性2人が熱中症の疑いで死亡していたことが分かった。
新潟市消防局によると、11日午後1時半ごろ、同市西区の畑で、農作業をしていた同区の70代男性が倒れているのを家族が発見し、119番通報した。男性は病院に搬送されたが熱中症の疑いで死亡した。また、同日午後2時10分ごろには、長岡市楡原の畑で、同市栄町2の無職の男性(78)が倒れているのを近くの住民が発見し、119番。長岡署によると、男性は現場で死亡が確認された。死因は熱中症とみられる。
県消防課によると、今年に入り県内で熱中症の疑いで救急搬送された患者数は今月10日現在217人に上る。
このうち搬送者数が最も多いのは新潟市。同市消防局によると12日現在、69人が救急搬送された。昨年同期の2・6倍に上る。うち65歳以上の高齢者が32人と約半数を占める。
同局では「昨年も猛暑だったが、今年は急激に暑くなったことで体が慣れず、体温調整がうまくできずに熱中症が増えているのではないか」と分析する。熱中症は屋内でも発生しており、「節電が呼びかけられているが、高齢者や体が弱い方などは適度にエアコンをつけて体調管理に気をつけてほしい」と呼びかけている。
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