世界の総人口は2011年10月に70億人を超える見通しだ。国連人口基金(UNFPA)は今年7月11日「世界人口の日」のテーマを「70億人の世界」とし、人口増加のチャンスや問題について人々に考えてもらう機会とする。
19世紀初め、世界の人口は10億人だったが、その後の100年余りで倍増、さらに1987年に50億人、1999年に60億人を超えた。
国連人口基金のまとめでは、1950年からこれまでに世界の平均寿命は48歳から69歳に上昇。医療技術の進歩や環境衛生、医療衛生の改善により、数百万の命が救われ、死亡率は下がりつつある。
一方で過去数十年間に世界の出生率は大幅に下がり、女性の平均出産数は1950年の5人から2010~15年には2.5人まで減り、増加ペースが鈍化しつつある。ただ、世界の総人口は今後数十年間、増加傾向が続く見通しだ。
世界総人口の増加ペースは年に約7800万人だ。増加人口100人に占める発展途上国の割合は97人。これらの国々では貧富の格差が拡大しており、食の安全や水不足、気候と関連のある疾患にさらされる人口は未曾有のペースで増えつつある。
一方で富裕国や中等発展国の多くでは低出生率と長寿により、高齢化が加速している。65歳以上の高齢者を支える労働者は1950年には世界平均で12人だったが、現在は7人、50年には3人に減少する可能性がある。
人類は互いに支え合う必要がある。中国の国家人口計画生育委員会は11日、天津市で「世界人口の日会議」を開催し、多国代表を招いて現在の人口問題について話し合う。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110711-00000006-xinhua-int