[ カテゴリー:生活 ]

現代人は体も脳も小さく=英・人類進化学者

【新華社】 イギリスの人類進化学者によると、現代人は大昔の人に比べて体格が小さくなったと同時に、脳の容量も縮小している。体格の変化は生活スタイルの変化とかかわりがある可能性があるという。

同氏によれば、エチオピアで発見された20万年前の化石からは、その時代に生きた人類の体格が現在人より大きく、体力もあったことが分かる。またイスラエルの洞窟で見つかった12万年前から10万年前の化石から見ると、この時代の人類は現代人より背が高く、筋肉もずっと多かったという。1万年前の人類の平均体重は80~84キログラムだったのに対し、現代人の平均体重は70~80キロだ。

人類の体格の「退化」は1万年前から始まった。その大きな原因は生活スタイルの変化だ。人類はそれまで狩猟や木の実の採取などによって暮らしていたが、この頃から安定的な農耕を開始。食物の量は以前より増えたものの、摂取する種類は減り、ビタミンとミネラルが不足するようになった

また脳は2万年前の成人男性の容量が約1500立方センチメートルだったのに対して、現代の成人男性の平均は1350立方センチとテニスボール1つほど小さい。女性の脳の縮小率も男性と同水準だ。脳は進化の過程で小さく、より効率的になり、大きなエネルギーを使わなくとも働くようになったのだ。ただし、脳の容量の縮小は農耕の開始とは関係がないという。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110614-00000009-xinhua-int

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