東京電力が、野球場もある同社最大の福利厚生施設「東京電力総合グランド」を地元の東京都杉並区に売却する方向で協議に入ったことが15日、明らかになった。東電は福島第1原発事故の賠償金捻出のため、グループ企業を含む44カ所の福利厚生施設を全廃する方針を決めているが、売却先が判明したのは初めて。
総合グランドは1961年に開設。敷地面積は約4万4000平方メートルで、野球場のほか陸上トラック、テニスコート、プールなどを備え、東電社内のイベントや社員のレクリエーションなどに使われてきた。売却価格は未定だが、周辺の住宅地の公示地価を基に試算すると、土地代だけで約190億円に上る見通しだ。
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