歯科医師らでつくる日本顎咬合学会は12日、東京国際フォーラムで、かむことの重要性について公開フォーラムを開催した。東日本大震災を受けて、被災地の避難所で暮らす、かむ力の弱い高齢者にあわせた食料を提供する必要性などが説明された。
同フォーラムは、かむことによる食育をテーマに開催。大学教授らによる講演やパネルディスカッションが行われた。
日本女子大学の大越ひろ教授は「災害弱者への対応」をテーマに被災地での高齢者の食生活などを紹介。災害発生当初は、食べやすい食料が少なかったため、体調を崩す高齢者もいたといい、「かんだり、のみこむ機能が低下した人には、肉類や根菜類など食べにくいものの調理の工夫に気を使うことが大事」と語った。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110612-00000527-san-l13