NTTドコモの携帯電話に6日、大規模な通信障害が起きている。トラブルの対象は1都9県のおよそ172万件で、突然の事態に、利用者からは戸惑いの声が広がっている。
NTTドコモの利用者は、「基本的に、まったくつながらなくなる。ネットも全然だめだし、通話もだめ」、「だめだめだめ。全然、信号が発信してないから。故障かと思ってさ」と話した。
画面に映し出された「圏外」の文字。
大規模な通信障害に、利用者からは困惑の声が広がっている。
東京・銀座にあるドコモショップにも、通信障害に関する問い合わせをする人が訪れ、スタッフが対応に追われている。
NTTドコモによると、6日午前8時半ごろから、関東甲信越の1都9県で契約した一部の携帯電話に、通話やメールができないなどの障害が発生。
これまでにも、およそ172万件に影響が出ている。
東京・銀座のドコモショップには、開店とともに問い合わせ客が詰めかけ、係員が対応に追われていた。
中には、同じドコモの携帯電話にもかかわらず、一方は通じる状態で、一方は圏外というカップルもいた。
通話できる人は「朝からメールも受信したので、問題なく通じてるのかと思ってたんですけど」と話した。
通話できない人は「僕の携帯電話が壊れたのかなと思いましたけどね。困りますよ。仕事の電話もくるだろうし」と話した。
一方、別のドコモショップの前では、朝から携帯電話が通じず困っていた男性が、取材中に電話がつながる場面もあった。
この通信障害は、ドコモの加入者情報のデータを扱うシステムに不具合が生じたことが原因とみられ、障害から9時間がたとうとしている午後5時現在も、まだ復旧のめどが立っていない状況。
またこの障害は、関西や東北など別の地域にいても発生するということで、ドコモには、これまで2,444件以上の苦情や問い合わせが相次いでいるという。
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn?a=20110606-00000899-fnn-bus_all