[ニューヨーク 2日 ロイター] 親が離婚した子どもは、家庭環境が安定した家庭の子どもに比べ、算数の学習で遅れをとる傾向にあることが、米国社会学会の機関誌「アメリカン・ソシオロジカル・レビュー」6月号に掲載された新たな研究で分かった。
ウィスコンシン大学マディソン校のヒュン・シク・キム氏は、幼稚園から5年生までの生徒3585人のデータを基に、親が離婚する過程において子どもが受ける影響について調査した。
調査では、子どもへの悪影響が離婚後に大きくなるわけではないが、安定した家庭の子どもとの学力差が縮まる傾向もみられなかったという。特に差が如実に表れたのは算数。「国語と違い、(蓄積された知識が必要な)算数は『1+1=2』であることを理解していなければ、掛け算は理解できない」と、キム氏は語る。
キム氏は、子どもたちの発達を妨げる原因として、けんかの絶えない両親と生活する上でのストレスや不安定な生活環境、離婚による経済状況の悪化などを挙げている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110602-00000015-reu-int