[ カテゴリー:社会 ]

「遠くへ嫁ぐ」風習は猿人時代からあった?―研究報告

【新華社ロンドン6月2日=黄コン】現代社会では実家から遠く離れたところに嫁ぐ女性は少なくない。その風習は原始人アウストラロピテクスなどの猿人にも存在していたようだ。古生物学者の最新の研究報告により、南アフリカの2カ所の洞窟で暮らしていたアウストラロピテクスのうち、女性の多数が現地人ではないことが分かった。

2日付の英国「Nature」に掲載されたドイツ、米国、英国の研究者からなる研究チームの報告によると、南アフリカの2つの洞窟から出土したアウストラロピテクスの歯の化石に含まれるストロンチウム同位体を調査したところ、男性の約90%が幼い時から同じ場所で生活していたのに対し、過半数の女性は遠く離れた場所で育っていたことが分かった。

一部の動物は成長過程において現地環境におけるストロンチウムを摂取する。ストロンチウムの含有量は幼少期の所在地によって決まる。このため、歯化石に含まれるストロンチウム同位体含有量に対する測定研究によってその個体の行動圏を推測できる。

研究に用いたアウストラロピテクスの化石は約200万年前に生存していた。今回の研究成果は初期人類の生活特徴に関する研究に貴重な資料を提供するものとなった。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110602-00000011-xinhua-int

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