那覇市立小禄南小(山城銀子校長・850人)は2日、食と環境教育アドバイザーの中尾卓嗣さんを講師に迎え食育講演会を開いた。「うんち博士」の名で全国各地で講演している中尾さんは「お米も野菜も果物もみんな生き物。みんな生き物をいただいて生きている。いただきますは気持ちを込めて」と呼び掛けた。
中尾さんはパンダやキリンのふんや歯の写真を紹介しながら排せつの仕組みを説明。毎日朝ご飯を食べて「バナナウンチ」をする大切さを強調した。「野菜を食べると元気なウンチが出るだけでなく、病気になりにくくなる、骨や歯が丈夫になる、疲れにくくなるなどの効果がある」と野菜を食べる大切さを伝えた。
また、ピーマンやナスなど日頃食べている野菜が未熟なうちに収穫されていることを説明すると児童から驚きの声が上がった。中尾さんは「人間は野菜が種を作って一生を終える前に野菜の命をいただいている。食べ物を大切にすることは作った人への感謝と生き物からもらった命を大切にすること」と強調した。
上田凪紗さん(8)=3年=は「種の話が面白かった」といい、赤嶺誓哉君(同)=同=は「ピーマンとかが子どものうちに切られているというのがびっくりした。これからは全部残さずに食べたい」と話した。
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