みなさん、こんにちは! 働き女子の“恋愛規制緩和”を推進する「時事恋愛」、今回のテーマは「らしさ」です。
これまでもたびたび、変わりつつある「男らしさ」「女らしさ」意識について考察してきました。例えば、このコラムの記念すべき第1回目の帰りたくない男。今回はまた違った視点から「らしさ」について考えてみたいと思います。
友人にN君という人物がいます。彼は頭が切れて仕事もできる、エリートサラリーマン。フルタイムで働く奥さんと2人のお嬢さんと、幸せな家庭を築いています。
一人暮らしの長かった彼は料理や掃除をまったく苦にせず、ときに奥さんよりも上手に、率先して家事をこなします。
「家事は女性のもの」という意識はまだまだ根強い中で、なぜ彼はそこまで率先して家のことを行うようなマインドになったのでしょうか?
彼の持論はずばり「結婚は同性としたものと思え」です。
曰く「男たちは『女性と結婚した』と思うから、ついいろいろ期待してしまうのだ。いっそ『男性と結婚した』と思えば、無茶なワガママや不満は出ないはず」と。
男と共同生活しながら一緒に子育てをしていると思えば、当然「お前、明日、朝飯当番な。そのかわり俺はおしめ洗濯しておくから」という風にシンプルに分担が行えますね。家に女性がいると思ってしまうから「ねぇ、ご飯作ってよ。あとなんだか最近、部屋汚くない?(ぶつぶつ)」と思ってしまうのだ、とのこと。
いかがでしょう?「結婚は同性としたものと思え」 不思議な説得力があります。世の中、これぐらい意識のしっかりした男性ばかりだと、助かりますよね。
ですがもちろん、同じことは女子にも言えます。
「男らしい」男性と結婚しようと思うから、相手に収入や決断力を期待してしまうわけです。女性と共同生活しながら子どもを育てるのだと思えば、いわばルームシェアと一緒ですから、経済力を含めた生活全般を全部自分で(あるいは一緒に)マネジメントするクセがつきます。
…とまぁ、そんなに簡単には行かないのが、男女の仲であり結婚生活なわけですが、少なくとも、どこかへいっちゃった「男らしい男」を待ちわびながら昔ながらの「女らしい女」を磨くのではなく、「うーん、困っちゃったなあ…。でもまあ、ずっと待っててもしかたないか」と一歩踏み出す。その柔軟な度量にこそ、イマドキ男子が惹かれるのは間違いのないところです。
「男性に対してつい要求が高くなってしまうのよねえ…」とお悩みの方は、一度その枠を全部取っ払うためにも、「同性と結婚する」という想像をしてみてはいかがでしょうか?
みなさんの健闘と幸せを祈っています!
五百田達成
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20110514-00000000-woman-ent