【ジュネーブ時事】太陽電池を動力源にするスイスの実験機「ソーラー・インパルス」が13日、初の国際飛行に成功し、ベルギーのブリュッセル空港に無事着陸した。化石燃料を使わないクリーンエネルギーでの世界一周という目標にまた一歩近づいた。
同機は同日午前8時半ごろ、スイス西部のパイエルヌを離陸。約500キロ離れたブリュッセルまで、ジェット旅客機なら1時間程度のところを、約13時間かけて飛行。午後9時半ごろ、大勢に見守られながら着陸した。
ソーラー・インパルスは機体に軽量な素材を使い重さわずか1600キロの単座機。長さ64メートルの両翼などに備えた1万2000枚のソーラーパネルで発電し、4基のプロペラを回す。昨年、蓄電池だけを使った夜間飛行に成功している。
プロジェクトを率いるスイス人冒険家のピカール氏は飛行成功を受け、AFP通信に対し、「こうした新たな技術を促進する必要がある」と訴えた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110514-00000028-jij-int