福知山市猪崎、三段池公園内の市児童科学館に、小惑星探査機「はやぶさ」の原寸大の模型が、29日から展示されている。市内の小学4年生以上の児童で組織する「子どもサイエンスレンジャークラブ」が手作りしたもの。はやぶさの帰還カプセルなどが、隣接する市三段池公園総合体育館で5月7日から特別公開されることが大きな関心を集めており、それに先立って模型を製作した。訪れた人たちは「予想以上に大きいですね」などと驚きながら見ている。
クラブは自然科学の観察、実験などを通して科学への探求心を深める狙いで01年夏に発足した。市自然科学協力員らの運営委員会(藤原紀幸委員長)が指導している。
はやぶさは、60億キロもの宇宙の長旅をし、地球に無事戻ってきた。クラブの児童13人が指導員4人と一緒に原寸大模型を製作。宇宙航空研究開発機構(JAXA)の協力を受け、大まかな設計図を手に入れて作業をした。
はやぶさの最大寸法(太陽電池パドル翼端間)は約6メートル。本体部分は木枠に段ボールや金色の包装紙を貼って箱状にし、調理器具のボウル、牛乳パックなどを利用した帰還カプセル、機体の向きを変えるスラスタなどを取り付けた。本体両脇の大きな太陽電池パドル翼は、発泡スチロールにナイロンシートを貼って仕上げた。本体と左右の太陽電池パドル翼は物干しざおでつないだ。
指導員の芦田敏史さんは「5月7日から4日間の帰還カプセル展示、プラネタリウムで上映中のはやぶさの冒険を描いた番組とともに、ぜひ見に来てほしい」と話している。
模型は5月12日まで展示する。入館料がいる
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