東日本大震災や福島第1原発の事故のため、福島県南相馬市から長岡市の南部体育館に身を寄せている避難者のために、ボランティアによる散髪が行われた。
散髪したのは、同市宮内地区の理容組合の有志10人。散髪を希望した約30人を相手に、会話を交わしながら散髪した。
約3カ月ぶりに散髪したという主婦(62)の自宅は、福島第1原発から約20キロ。「原発事故が収まれば、自宅に戻りたいけど……」と表情を曇らせる。ただ久しぶりの散髪に、「避難してから散髪に行く機会がなく髪が伸びていたが、さっぱりした」と笑顔で話した。
理容組合の河崎明男さん(77)は「散髪することで少しでもさっぱりして、気持ちが晴れてくれればと思う」と語った。【岡村昌彦】
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