◇20キロ圏外の設定2区域
県は28日夜、東京電力福島第1原発の半径20キロ圏外で政府が設定した「計画的避難区域」と「緊急時避難準備区域」で飼育された牛肉と豚肉について、食品衛生法の暫定規制値を超える放射性物質は検出されなかったと発表した。両区域の食肉の安全性が証明されたのは初めて。今後、数日中に市場に出荷されるという。
県によると、モニタリング検査を実施したのは田村市、飯舘村、葛尾村の牛計7頭と、川俣町の豚2頭。葛尾村の牛から検出された放射性セシウムの1キログラム当たり108・6ベクレルが最も高い値だったが、セシウムの暫定規制値(1キログラム当たり500ベクレル)を下回った。9頭は、同区域を出る際にスクリーニング検査も行ったが、除染が必要な牛や豚はいなかった。県は、今後も継続的にサンプリング調査を行っていく方針。【松本惇】
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