【パリ=三井美奈】在フランス日本大使館は29日、仏民間テレビ局「カナル・プリュス」が東日本大震災の直後に放映した番組で「被災者感情を傷つけるような表現があった」として抗議を行っていたことを明らかにした。
大使館によると、3月中旬に放映された同局の人形劇形式の風刺番組で、原爆投下直後の広島と今回の震災後の仙台の写真を比較して「日本は(何十年も)復興に向けた努力をしていない」としたコメントがあったほか、福島第一原発事故の対応にあたる作業員をゲームのキャラクターにたとえる場面などもあった。
大使館は3月21日までに書簡と口頭で2度抗議したが、局側は「番組は何でも批判するのが趣旨。報道は客観的に行っている」と応じたという。
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