昨年1年間に、警察庁の委託でサイバー空間を監視する「インターネット・ホットラインセンター」に寄せられた違法・有害情報は、前年より1万715件増加し、過去最多の4万4683件に上ったことが28日、同庁のまとめでわかった。
同センターの削除要請に応じないサイトに違法情報が集中する傾向があり、同庁はこうしたサイトでの規制薬物取引などの摘発を強化している。
同庁の発表によると、4万4683件のうち、約8割は児童ポルノや他人名義の預金口座、携帯電話の売買などに関する違法な情報だった。残りは集団自殺の勧誘など、直ちに違法とは判断できないものの、他人に危害を加える恐れのある有害情報だった。
違法情報のうちセンターがサイト管理者らに削除要請したのは、前年並みの約1万6422件だが、削除された割合は前年より12ポイント減の76%(1万2450件)と悪化。未削除の半数近くは特定の掲示板サイトが占めていた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110428-00000347-yom-soci