インドネシアから来日し、3月に看護師試験に合格した兵庫県姫路市のスワルティさん(32)が24日、岩手県の避難所に向かった。2004年のスマトラ島沖地震で感染症治療に当たった経験から「薬の提供などで支援を受けた日本にお返ししたい」と強く希望した。出発式でスワルティさんは「微力だが、力になりたい」と涙ぐみながら決意を語った。
インドネシアで看護師として働いていたスワルティさんは08年、「医療水準の高い国でレベルアップしたい」と来日。姫路赤十字病院で働きながら研修し、国家試験に合格した。「スーさん」と親しまれ、明るい性格で周囲に溶け込んでいるという。
日本インドネシア協会(東京)で21日に開かれた国家試験合格者の表彰式で、スワルティさんは被災者へのメッセージをスケッチブック4冊分集めた。「みんな応援していることを伝えたい」と被災地に持参する。
姫路赤十字病院は、スワルティさんや医師ら8人を派遣。岩手県山田町の避難所の山田高校で28日まで活動する。
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