FM沖縄などで番組を持つフリーアナウンサーの吉田鉄太郎さん(35)=読谷村=が今月1日から岩手県宮古市入りし、臨時災害放送局「みやこさいがいエフエム」でボランティアとして活動している。吉田さんは被災した各地で臨時災害放送局が立ち上がったことを知り、「自分の仕事の分野で手伝えれば」と岩手県の知人を頼って、みやこさいがいエフエムを訪れた。
同エフエムは3月22日に放送を開始。停電や断水の状況、ごみの収集日や仮設住宅など生活関連情報を伝えている。
吉田さんは地域を回って取材し、生活情報を伝えるほか、地元高校生ボランティアにリポートや取材の仕方も教えている。
7日夜に発生した大きな余震の影響で、市内は翌日の夕方まで停電。真っ暗な中、取材に奔走し、生活情報を流した。電話が使えない状況ではメールやツイッターが力を発揮した。
2004年の新潟県中越地震の際は、取材で新潟入りした。被害が大きい地域ほど、情報から隔絶され、ラジオが頼りであることを知った。それと同時に、被災者同士が助け合う姿も目にした。
「一人一人の力は小さいが、さまざまな分野で、被災地をサポートしたいと頑張っている人がたくさんいる。それが合わされば、きっと復興の道は近づく」と希望をつないでいる。
吉田さんは宮古市での様子をFM沖縄日曜日午前8時から放送の「サンデーフラッシュ」の中でリポートしている。
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