秋篠宮ご夫妻が14日訪問した長岡市と小千谷市の避難所。福島第1原発の事故が収束する見通しが立たないなか、福島県から避難している被災者からは「気持ちが落ち着いた」との声が聞かれた。
長岡市の健康福祉施設「志保(しお)の里(り)荘」で、ご夫妻から言葉をかけられた細沢政子さん(73)。双葉町に住んでいたが、津波で自宅が流され、家族で避難。「ゴーという津波の音がすごかった。津波の色は真っ黒だった」と振り返る。
自宅は福島第1原発から3キロ。自宅に戻る見通しは立たず、つらい気持ちを抱えていたため、紀子さまの前で思わず泣いたという。紀子さまに背中をさすられ、「うれしかった」と笑顔をみせた。
小千谷市の総合体育館では、南相馬市から避難している佐藤義房さん(63)が秋篠宮さまと一緒に押し花づくりをした。佐藤さんは「いつ南相馬市に帰れるかと思っていただけに、一時でもホッとした」と話した。【岡村昌彦】
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