■「被災地のためにできること」 特技やネットワーク生かし
慈善茶席、チャリティーグッズ販売…。東日本大震災の被災者を支援しようと、特技やネットワークを生かした「草の根」の取り組みが広がっている。「被災地のためにできることを…」と復興支援の思いを形にして被災地に手を差しのべる。
北方文化博物館(新潟市江南区)は、通常非公開の茶室「時庵」を一般開放し、来館者に本格的なお茶を振る舞うチャリティー企画を16日から始めた。発案者は茶道・藪内流を約20年学ぶ館長の妻の伊藤●子さん。「テレビで被災地の映像を見て、自分にも何かできないかと思い、長年たしなんできたお茶を出すことにした」と話す。
1席500円でお茶とお菓子を提供。スタートから2週間ほどで外国人を含めて約100人が参加したという。5月の連休明けまでは続ける予定で、売上金は日本赤十字社など関係団体を通じて寄付する考えだ。伊藤さんは「ここで集まった人たちの気持ちが被災地の人々に届き、復興の役に立てば」と語る。
「被災地の岩手県で生まれた。自分にできることはないだろうか」。クライミングの専門ジム「Kmz.」(新潟市西区)を経営する佐藤邦義さんは沸き上がる気持ちを抑えきれずに、独自のネットワークをいかしてクライマーに協力を要請、チャリティーTシャツ製作を企画した。
販売するTシャツには英字で「STAND UP JAPAN」などと被災地へのエールの言葉がプリントされている。受注生産で1枚3500円。利益は日本赤十字社を通じて被災地に届ける。佐藤さんは「少しでも復興の役に立ててもらえれば」と話している。
問い合わせはメールアドレス(kocp@live.jp)。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110330-00000068-san-l15










