東北関東大震災の被災地でガソリンなどの燃料不足が深刻になる
なか、石油製品の輸送拠点の
新潟港と被災地との間で、タンクローリーによるピストン輸送が行われています。
東北関東大震災の被災地では、ガソリンや灯油などの燃料が不足し、物資の搬送や避難所での暖房などへの影響が深刻になっています。こうしたなか、東北地方に隣接し、石油製品の輸送拠点になっている新潟市では、燃料の輸送会社が、通常よりも輸送体制を強化して被災地に燃料を運んでいます。
このうち新発田市にある輸送会社では、けさ午前3時過ぎ、タンクローリーおよそ50台が集結し、ガソリンなどを積み込み、福島県や宮城県などの被災地に向けて次々と出発しました。
新潟県内に支店を置く石油大手各社では、被災地への燃料の輸送のため、関西や九州など全国からもタンクローリーや運転手を集めて、24時間体制で被災地との間をピストン輸送しているということです。
運転手のひとりは、「不慣れな道で大変ですが、被災地に確実に燃料を届けたいと思って頑張っています。被災者の皆さんには気持ちを強く持って、待っていてほしいです」と話していました。
政府は、西日本のタンクローリー300台を新たに調達して東北の被災地にガソリンを配送する対策を発表するなど被災地に向けた燃料の供給を急いでいます。
3月18日 12時08分
http://www.nhk.or.jp/lnews/niigata/1034738041.html