警察庁によると、16日午後4時現在、東北など12都道県警が検視などで確認した死者数は3771人に上った。家族や知人から届け出のあった行方不明者は8181人で、死者と行方不明者は合わせて1万人を超えた。重軽傷者は17都道県で計2218人になっている。
死者のうち同日午前10時段階で約2660人の検視が終了し、約1570人の身元が確認されたが、遺族に引き渡されたのは約620人にとどまっている。遺族も被災し、避難所生活を強いられていることなどから遺体の引き取りが困難になっている。
各県の死者数は、北海道1人▽青森3人▽岩手1391人▽宮城1816人▽福島509人▽山形1人▽東京7人▽茨城19人▽栃木4人▽群馬1人▽千葉16人▽神奈川3人。
全国から派遣された広域緊急援助隊を含む警察は15日午後5時現在で孤立化した被災者ら約3300人を救出したという。
建物の被害は、沿岸部を中心に壊滅的な状況に陥っている宮城、岩手、青森での集計が不可能に近く、報告がほとんどないものの、福島で2413戸、山形で37戸の全壊を確認。関東では茨城197戸、千葉346戸、栃木39戸が全壊した。道路損壊は茨城で307カ所、千葉で278カ所、埼玉で155カ所、栃木で241カ所など。
また、警察が把握している16日午後3時時現在の避難状況は、9県で計45万2565人に上っている。各県の内訳は、岩手5万1553人▽群馬2万3046人▽茨城1万2347人▽青森439人▽福島13万1665人▽栃木9530人▽宮城22万2479人▽新潟253人(福島からの避難者)▽山形1253人
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