きっかけは訪問購入?犯罪まがいの深刻なトラブルにご注意を!-大切な貴金属が持ち去られたなどの事例が寄せられています-
023年9月に、購入業者が自宅に来て物品を買い取るという訪問購入のトラブルについて注意喚起をしました*。
その後も多くの相談が寄せられる一方で、中には「『不用品を買い取り貧しい国に寄付する』と勧誘を受け了承したが、業者が帰ったあと指輪がなくなっていた」「身に着けていた大切な指輪を強引に要求された」などといった、きっかけは訪問購入に見える犯罪まがいの深刻なトラブル事例も複数寄せられています。事例をみると、主に80歳以上の女性が当事者となっていることから、特に注意してほしいトラブルです。
そこで、トラブルの未然・拡大防止のため、事例を紹介するとともに、消費者に注意を呼びかけます。
*不用なお皿の買い取りのはずが、大切な貴金属も強引に買い取られた!-訪問購入のトラブルが増えています-(2023年9月27日)
啓発資料
相談事例
ふと目を離した隙に金のネックレスやダイヤの指輪などを業者に持ち去られたようだ。
人の役に立つならと思い訪問を了承したが、業者が帰った後指輪がなくなっていた。
身に着けていた母の形見の指輪を業者から強引に要求され怖い思いをした。
一人暮らしの認知症の母親が記念硬貨を安値で買い取られていた。
相談事例からみる問題点
犯罪まがいの行為が行われる深刻な事例がみられる。
特定商取引法違反の疑いがある行為が行われている。
消費者の親切心に訴えかけるなどして断りにくくした上で勧誘を行っている。
判断力の低下した高齢者がトラブルにあっている。
アドバイス
突然訪問してきた購入業者は決して家に入れないようにしましょう。
購入業者から電話がかかってきても、安易に訪問を承諾しないようにしましょう。
購入業者から勧誘を受けて訪問を承諾する場合は、一人では対応しないようにしましょう。
トラブルになった場合や不安がある場合は、消費生活センターや警察に相談しましょう。
*消費者ホットライン:「188(いやや!)」
お住いの地域の消費生活センター等をご案内する全国共通の3桁の電話番号です。
*警察相談専用電話:「#9110」
生活の安全に関わる悩みごと・困りごとなど、緊急でない相談を警察にする場合は、全国統一番号の「#9110」番をご利用ください。電話をかけると発信地を管轄する警察本部等の相談の総合窓口に接続されます。
身近な高齢者を守るために
高齢者の消費者トラブルを防ぐためには、不審な人間が出入りしていたり、困った様子がうかがえたりしないか等、日頃から高齢者の生活や言動、態度などを見守り、身近にいる周りの方が変化にいち早く気付くことがとても重要です。
消費生活センター等への相談は、家族やホームヘルパー、地域包括支援センターなどの職員からでも可能です。身近な高齢者がトラブルにあっているのではないかと気づいた場合は、できるだけ早く相談してください。
本件連絡先 相談情報部
ご相談は、お住まいの自治体の消費生活センター等にお問い合わせください。