クマを「指定管理鳥獣」に指定へ 捕獲などに国から補助 今年度県内で10人がけが【新潟】
クマによる人的被害の急増を受けて、専門家らの対策検討会が環境省で開かれ、クマを「指定管理鳥獣」に指定する事が了承されました。今後、県が捕獲などする場合国から支援を受けられるようになります。県内では今年度10人がクマに襲われけがをしています。
8日に開かれた専門家会議で、クマの生息状況の監視を全国的に強化し、個体数が安定している地域で「指定管理鳥獣」にするなどの対策の案が了承されました。
クマの捕獲に関して都道府県は国から金銭的な支援を受けられます。
出席した専門家は、「自治体ごとにクマ対策の目標が異なるので、柔軟性が高い交付金になることを望んでいる」と話しています。
県内では今年度、クマに襲われ10人がけがをしています。警戒を呼び掛けるクマ出没特別警報は1月に解除されましたが、暖冬・エサ不足のため、いまだ目撃されている地域もあり、県は引き続き注意を呼び掛けています。
環境省は今後、クマが冬眠から覚める頃には法改正を含めた具体的な対策を打ち出したい考えです。