▽▲アニサキス食中毒の予防方法を知っていますか?▲▽
近年、全国的にアニサキスによる食中毒の発生報告が増加傾向にあり、新潟県内でも増加傾向にあります。
令和4年に県内で発生報告があった食中毒22件のうちアニサキスによるものが13件でした。
また、最近10年間に県内で発生報告があったアニサキス食中毒の年ごとの件数をみると、前半の5年間では年平均で約3件であったのに対し、後半の5年間では年平均で約7件に増加しています。
そこで今回はアニサキスの特徴や予防方法を御紹介します。
◆アニサキスの特徴◆
・寄生虫の一種です。幼虫は長さ2~3cm、幅0.5~1mmくらいで、白色の少し太い糸のように見えます。
・幼虫は、サバ、アジ、サンマ、カツオ、イワシ、サケ、イカなどの魚介類に寄生しています。
・寄生している魚介類が死んで、しばらくすると、幼虫は内臓から筋肉に移動することが知られています。
◆食中毒の発生原因、症状◆
・アニサキス幼虫が寄生している生鮮魚介類を生の状態や加熱が不十分な状態で食べると、幼虫が胃壁や腸壁に刺入し、食中毒症状(急性胃アニサキス症、又は急性腸アニサキス症)を引き起こします。
・急性胃アニサキス症の場合、食後数時間後~十数時間後に、みぞおちの激しい痛み、悪心、おう吐を起こします。
・急性腸アニサキス症の場合、食後十数時間後~数日後に、激しい下腹部痛、腹膜炎症状を起こします。
◆予防方法◆
・冷凍(-20℃で24時間以上)又は加熱(70℃以上、又は60℃なら1分)すれば死滅します。
・魚を丸ごと1匹で購入して刺身にする際は、速やかに内臓を除去する。
・目視で確認して、アニサキス幼虫を取り除く。(見つけにくいので、完全な除去はなかなか難しい)
・内臓を生で食べない。
※食酢での処理、塩漬け、醤油やワサビを付けても、アニサキス幼虫は死滅しません。
アニサキスによる食中毒の予防については、こちらをご覧ください
厚生労働省ホームページ「アニサキスによる食中毒を予防しましょう」もご覧ください。