KDDI補償に便乗、詐欺メールにご用心 むやみにアクセスしないで
KDDIが大規模通信障害に関する補償を示したことで、便乗した「詐欺メール」が警戒される。障害をめぐってはこれまでも「auをかたる不審なショートメッセージ(SMS)が届いた」といった声がネット上では出ていた。個人情報を不正に集めようとしていることが想定される。会社側がSMSなどで情報収集することは基本的になく、関係者は届いたURLにむやみにアクセスしないよう呼びかけている。
KDDIは29日、利用者に送るSMSで顧客情報を求めることはないとし、「お知らせを装った偽メール・偽SMSにご注意ください」とした。
特殊詐欺やフィッシング詐欺の対策サービスを提供する「トビラシステムズ」(名古屋市)によると、今回の通信障害の前からauやスマホの決済サービス「au PAY」を装う詐欺メールはあった。
担当者は「社会的に大きなニュースが出るとそれに便乗した詐欺が増えやすい。補償などは話題になるので、勘違いしないように気をつけて欲しい」と話している。(中島嘉克)