「スマホ熱中症」異例猛暑で“故障・発火”も…専門家明かす“意外な対処法”
「スマホ熱中症」という言葉を知っていますか?暑さでスマートフォンの調子が悪くなることを意味しますが、そのまま放置すると、突然火が出て、思わぬ事故を招く恐れがあります。
■“異例猛暑”で危険性「スマホ熱中症」
20代:「外にいる時、地図をずっと見ていたり、ずっと使っていると熱くなるかな」
大学生:「気付いたら、熱くなっています」
記録的な暑さで悲鳴を上げるのは、人間だけではありません。手にするスマホも、熱くなって故障する現象が続出しています。
携帯電話会社が呼び掛けているのは、スマホ熱中症です。
スマホが高温にさらされると、操作ができなくなることもあり、最悪の場合、発火する恐れがあるというのです。
特に、このところの猛烈な暑さで、危険性が増しているといいます。
20代:「窓際に携帯を置いていたら、太陽の光で熱くなったことが…」「動画とか見すぎて、携帯が熱くなってしまったり。(熱くて)持っていられないくらい」
大学生:「炎天下のなか…ディズニーとかに行って、友達と写真を撮り合ったりすると、長時間経つと熱くなって。警報みたいなのが、出てきたことがあります」
専門家が、注意すべき場所を挙げました。
ITジャーナリスト・石川温氏:「今年の夏は日差しがきつそうなので。車のダッシュボードの上や、プールサイドに置きっぱなしにすると、スマホが一気に熱くなり、使えなくなってエラーメッセージが出る」
スマホの中には、高温になると注意を促す表示が出るものもあります。
■修理依頼が急増…海外で“スマホ発火”
スマホの買取や修理を行う店では、熱中症の疑いがあるスマホの修理の依頼が増えていました。
店員:「最近はやはり、この暑さゆえ、バッテリーが膨張したりとか、(スマホ)本体が熱を持ってしまって、(バッテリーの)減りが早くなることは増えてきてますね」
取材中にも、バッテリーの異常を訴える人がいました。
店員:「バッテリーの膨張が確認できますね…」
客:「これですね、膨らんじゃって。このまま放置すると、発火したりとか、爆発したりとかして危ないと」
バッテリーの不具合など、スマホが異常をきたした場合、最悪の状況に陥るケースもあります。海外では、スマホが発火する動画も投稿されています。
■熱いと感じても…「避けるべきこと」
ひどい時は、修理では済まされないスマホ熱中症。スマホが熱いと感じた時、どうすればいいのでしょうか?
20代:「冷たい飲み物につけたりして、冷やしたり」
大学生:「冷凍庫で冷やしていました」
20代:「冷凍庫にある冷却グッズで冷やして、どうしても動画の続きを見たいので」
冷たい物をくっ付けたり、中には、冷凍庫に入れたりするという人もいました。
ところが、専門家は、次のように話します。
石川氏:「慌てて、急激な冷水や氷につけたりすると、スマホの中に“結露”が出て、部品にダメージを与える可能性があるので。急激に冷やすということは、避けるべきだと思います」
■意外な対処法「10円玉を背面に置く」
スマートフォンが高温にさらされ、本体やバッテリーに支障をきたすスマホの熱中症。専門家は、意外な対処法を明かしました。
石川氏:「オススメなのは、10円玉をスマホの背面に置いていくと」
10円玉を、スマホの背面に並べると、熱を奪ってくれるというのです。100円でも1円でもダメな理由とは?
石川氏:「10円玉は銅でできているので、熱を吸収するといった作用があるので。スマホが持つ熱を10円玉が吸い上げるので、早く冷やすことが可能」
スマホの内部に結露を起こすことなく、熱を奪う10円玉。しかし、そこまで持ち合わせがない場合は、どうすればよいのでしょうか?
石川氏:「扇風機なんか良いと思います。風を当てて、熱を逃がすというのが、スマホに対して優しく、熱を逃がすことができると思います。慌てず、ゆっくり冷やしてあげることをしてほしい」