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スマホの充電は寒さで急減 本当か

 寒いとスマホのバッテリーが急激に減るって本当? カイロで温めるのはNG?

関東平野部でも、最低気温がセ氏0度を下回る日があるほど、寒い日が続いています。寒いと気になるのがスマホのバッテリー持ちです。家を出るときにバッテリー残量が十分あるように見えたのに、寒い中で使っていると、一気に減ってしまい、使えなくなることがあるからです。

でも、そんなことってあるのでしょうか? 携帯キャリア各社に「寒さとバッテリーの減りにまつわるウワサは本当なのか」「ユーザーが気を付けることはあるか」などについて聞いてみました。

気温によってバッテリーの減りは早くなるのか
これについて、各社とも「Yes」という回答が得られました。NTTドコモからは「技術的にありえる」、KDDIでは「事実」、ソフトバンクからは「そう見える」とのこと。

理由は、「充電できる電池の最大容量が低温環境下では低下するから」「電池の内部抵抗が大きくなり、減りやすくなったように見えるから」「極端に寒い環境では、環境温度によりバッテリーの本来の能力が発揮できないから」というもので、このことから低温環境とバッテリーの性能に大きな関係があることが分かります。

では、どこからがバッテリー性能に影響を与える低温なのか、ということに関しては各社とも取扱説明書に記載されている範囲(例:セ氏5度〜35度)を下回る気温がそれに当たるとのことでした。

使い捨てカイロやヒーターで温めるのはNG
冬の屋外レジャーでは、時折、使い捨てカイロをスマホに当てて、バッテリーの回復を計っている姿を見かけることがあります。これはオススメの方法といえるでしょうか。

答えは各社とも「No」。詳細は以下の通りです。

NTTドコモ 推奨温度を超えて高温になると電池の劣化を早める可能性があるので、しない方がよい。

KDDI 使い捨てカイロなど外部から熱を加えることよって、バッテリーの性能劣化や膨張、さらにはバッテリーを損傷させ発火に至る懸念があるため、暖房器具の周辺へスマホを置く、使い捨てカイロで温めるなどの行為は、避けていただきたい。

ソフトバンク 適温(使用温度範囲)での保管/使用を勧めている。カイロなどを使用すると急激な温度変化や、高温にさらしてしまう可能性があり、バッテリー容量低下の原因となる。

寒い日に出掛ける場合は温度差による結露に注意
外気温が極端に低いとき、スマホユーザーは何に気を付ければいいでしょうか。

NTTドコモ 湿度の高い室内から持ち出す場合は結露に注意してほしい。

KDDI 1つは外気温と、暖房などによる温度差、もう1つは暖房などの高温下に置くこと。温度差があると結露が発生しやすく、それによる充電端子のショートが危惧される。また内部基板の腐食による危機の故障も懸念される。

ソフトバンク 極端に寒い場所に放置せず、外ではポケットやカバンの中に保管する。

夏と冬はどちらが過酷?
夏と冬の通常の環境下ではどちらがスマホのバッテリーにとって過酷かについて尋ねたところ、NTTドコモは「極端な高温・低温を避けて、推奨環境の温度範囲内では問題ない」とのこと。KDDIとソフトバンクからは、スマホが発する熱を冷却できない夏の方が、バッテリーにとっては過酷な環境になる、との回答を得られました。

以上のことから、「寒い日に、スマホのバッテリーの減りが早くなる」というのが、都市伝説や気のせいではなく、実際にそうであること、極端に冷たい外気にさらさないようにすれば防げることなどが分かりました。

それでも、寒い日に外でスマホを使うことが多い人は、どのような対策を取ればいいのでしょうか。アクセサリーで対策する方法を、次回ご紹介します。

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