新潟県内の飲食店などに再び時短要請へ 「県民割」も新規予約停止
1月21日から新潟県内の飲食店などに対し、営業時間の短縮が要請されます。また、県民向けの宿泊割引は、1月19日から新規予約を停止。戻りかけた客足への影響を心配する声が出ています。
旬の食材で客をもてなす新潟市中央区の居酒屋『若旦那 駅前店』です。19日も仕込みの作業が行われていましたが・・・
【若旦那 渡辺貴子マネージャー】
「かなり(客が)減ってしまったので、心が折れそうです」
新潟駅のそばに店をかまえるこちらの店。感染者数が落ち着いていた年末は、忘年会や帰省した人たちの予約で連日ほぼ満席に・・一時はお客さんを断らなければいけないほどの盛況ぶりでした。
しかし、感染が急拡大した先週からは・・・
【若旦那 渡辺貴子マネージャー】
「徐々に(予約の)キャンセルの電話が鳴りはじめて。(現在の予約は)1割2割という感じですかね」
そして、再び始まる営業時間の短縮要請・・県の「認証店」であるこちらの店は酒類の提供はできますが、営業時間は午後9時までに。協力金が受け取れますが、人件費などを十分にまかなえる額ではないといいます。
【若旦那 渡辺貴子マネージャー】
「協力金もいただけるんですけれど、やはり全然足りないですし、飲食店が悪いみたいな印象になってしまっているのではないかと思いまして、(印象をよくするような)そういうところのカバーをしていただけたらと思います」
心配の声は、宿泊業界からも・・・
こちらは観光地・湯沢町の旅館です。部屋を見せてもらうと・・
【HATAGO井仙 井口智裕社長】
「(去年)秋に全面改修をしまして、部屋もデスクを整備して、リモートでも仕事できるような環境に整備したりとか」
1人で泊まる県外からの客も多いことから、リモートワークがしやすいように一部の部屋を改修。ウィズコロナに対応したもてなしに力を入れています。
こうした工夫もあってか、去年の年末はほぼ満室の状態に・・
【HATAGO井仙 井口智裕社長】
「『使っ得!』という新潟県のキャンペーンも多少効果もあったかなと思ってます」
しかし県は、1月19日からこうした県民限定の宿泊割引の予約の受け付けを停止・・さらに、スキー場のリフト券などが最大半額となるキャンペーンも販売も停止しました。
スノーリゾートを観光の柱とする湯沢町。冬は書き入れ時です。こちらの旅館では今のところ、キャンセルは多く出てないといいますが、今後の影響を心配します。
【HATAGO井仙 井口智裕社長】
「きょうから停止というのは残念でありますが、こういう感染状況を考えますと、致し方ないご判断かなと思ってます。あともう少しの辛抱かなという思いで、もう少し我慢しようかなと思います」
再び始まる時短要請。感染拡大の影響は県内の経済活動にも影を落としています。