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#コロナ禍の口腔ケア 歯磨きで感染広がるリスク…チューブの共用も避けて

#コロナ禍の口腔ケア 歯磨きで感染広がるリスク…チューブの共用も避けて 

歯磨きを通じて、家庭や職場、学校などで新型コロナウイルスの感染が広がるリスクが指摘されている。

「口を閉じた状態で歯を磨きましょう」と話すのは日本歯科医師会の常務理事の山本秀樹さん(63)。同会はホームページ(HP)でもコロナ禍での歯磨きの注意点を紹介している。

歯磨き中は、口から 飛沫ひまつ が出やすく、微粒子(エアロゾル)も空気中を漂う。洗面所は「密」にならないようにして、換気を良くし、会話を控える。特に上の歯の裏側を磨く時には飛散しやすいので、歯ブラシを持っていない方の手で口を覆うなどして防ぐといい。

口をゆすぐ際は、勢いよく洗面台に吐き出すのではなく、コップなどにいったん出してから流すとしぶきが飛びにくい。コップがないときは、顔を洗面台に近づけて飛び散らないようにそっと吐き出す。

共用の洗面所を使った後は、洗面台や蛇口、鏡などを消毒用アルコールなどできれいにする。学校では子どもたちが自分の席で歯を磨くこともあるため、磨き終えたら机などをきちんと消毒するよう習慣づける。

気をつけたいのは、歯ブラシの保管方法だ。使用後は流水で洗い、風通しの良い場所にブラシを上にして立てて乾かす。この際、ほかの人の歯ブラシとは接触しないようにする。

一つの歯磨き粉のチューブを複数で使い回すことも避けたい。山本さんは「家族でも共用せず、1人1本ずつ用意した方が安全です」と勧める。

東京医科歯科大(東京)の歯科医師の 礪波となみ 健一さん(52)は、家庭で歯磨き粉を人数分用意できない場合は、小皿にいったん歯磨き粉を出す方法を提案する。小皿から歯磨き粉を歯ブラシに移したら、皿はその都度よく洗う。礪波さんは「コロナ感染を防ぐ歯磨きは、インフルエンザなどほかの感染症予防にも役立つ」と呼びかける。
(このシリーズは香月大輝が担当しました)

◆共用洗面所で歯を磨く時の注意点
(日本歯科医師会や東京医科歯科大のHPなどを基に作成)

換気に留意し3密を避ける
・磨きながら会話をしない
・口を閉じるか口を手で覆って磨く
・口をゆすぐ際はそっと吐き出す
・磨いた後は、机や洗面台、鏡などをアルコールなどで拭く
・歯ブラシは風通しの良い所で他人のものと接触させずに保管。歯磨き粉、タオル、コップは共用しない

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