疲れているときにすべきこと&やってはいけないこと8つ
休みの日はほとんど動かず家でゴロゴロしたり、寝だめで平日の睡眠不足を解消。よくやりがちですが、実は疲れをとるという点ではあまりおすすめできない方法です。今回は、疲労回復に関するギモンをピックアップし、各専門家の意見とともにまとめてみました。
※石川泰弘さんは現在、大塚製薬に所属(2019年4月より)。本稿の情報は初出当時のものです。
Q.疲労回復は家でゆっくり過ごすのがいい?
A.軽く体を動かすことも、疲労回復効果を高める
「運動などでカラダを動かすと、血行がよくなって疲労物質の排出が促され、疲労回復の効果が高まるのです」(プロスポーツトレーナー・和田拓巳さん)
カラダを動かすことによって血行を促進し、疲労回復効果を高める「アクティブレスト(積極的休養)」。身近な例でいうと、ストレッチ、軽いウォーキング、入浴などがあります。
「運動に乗り気でなければ、ショッピングなどでも構いません。外を歩く、散歩するくらいの運動でもアクティブレストの効果は期待できます。プロアスリートのように土曜日はアクティブレストの日、日曜日は完全休養の日などと分けて考えるとよいかもしれません」(和田さん)
Q.お風呂に浸かると疲れがとれるってホント?
A.ホント。湯に浸かることで血液循環がよくなり、疲労回復につながる
「湯に浸かると、水圧で滞留している足などの血に圧がグッとかかって上にあがってきます。さらに水中では肺の容量も減るのでその分酸素を取り入れなきゃならなくなる。肺は空気を多く取り入れないともとのサイズに戻らないので、空気を取り入れることにあわせて心臓もよく動いて血が流れます。お風呂に入って湯に浸かると、こういうふうに血行が促進され、血液循環がよくなり疲労回復に役立つわけですね」(株式会社バスクリン広報責任者/お風呂博士・石川泰弘さん)
シャワーだけでなく湯に浸かることが大事です。心地いい温度の湯に入浴剤を入れると、神経も休まり心地よい睡眠へと導いてくれます。
「また、湯に浸かると浮力による筋肉が弛緩されカラダが緩み、ぬるめの湯なら副交感神経が優位になってリラックスします。リラックスしないと疲労の回復はないので、疲れたなという日はぬるめで自分が『心地よい』と感じる温度の湯に入ることをおすすめします。体温よりちょっと高い38〜39度ぐらいですね」(株式会社バスクリン広報責任者/お風呂博士・石川泰弘さん)