コロナ対策の「換気」もしながらエアコンの電気代を安くする使い方
【#コロナとどう暮らす】
梅雨が明け、エアコンがフル稼働のシーズンになった。熱中症と新型コロナウイルスの両方の対策を考えなければならない今夏は、「エアコンで部屋を冷やし、窓を開けて換気」が必要。気になるのは、電気代だ。換気事業で世界トップシェアの「ダイキン工業」によれば、エアコンの節電方法はいくつかポイントがある。
「まず、窓を開ける時はエアコンから離れた側の窓を開ける」(広報の重政周之さん=以下同)
これは、2枚以上の戸を障子のように横方向に開閉する「引き違い窓」などの場合。たとえばエアコンの右側に引き違い窓があるとすると、引き違い窓の左側ではなく、右側を開ける。熱い空気をエアコンが直接吸い込んで負荷がかかるのを避けるためだ。
「次に、室外機の周りは整理整頓しておく」
室外機の周りに物を置くと、熱をうまく逃がせずに室外機周辺の気温が上がり、室外機が頑張って働かなければならなくなる。室外機を隠す覆いもない方がいい。
「さらに、2週間に1回はエアコンのフィルター掃除を。フィルターは引っ張れば取れます。掃除機でホコリを吸い取れば完了です」
掃除を定期的にしているエアコンの消費電力を100%とすると、1年間掃除していないエアコンの消費電力は125%にもなる。ホコリで一度にエアコンが吸い込める空気の量が減って、一度に冷たくできる空気も減り、消費電力がかかる。
自動掃除機能が付いているエアコンは基本的に掃除不要だが、キッチンのそばのエアコンは、自分でフィルターを掃除した方がいい。油を含んだ空気を吸っているため、自動掃除機能だけでは汚れを落としきれない。中性洗剤を溶かしたぬるま湯につけてフィルターを洗うといい。
冷房、除湿運転では、どちらの方が消費電力を抑えられるのか?
「冷房は温度を下げるのが役割。温度センサーで部屋の中を見ながら運転します。除湿は湿度を下げるので、湿度センサーで見ています。室温は低いが湿度が高いときは、冷房運転をしてもあまり動かず、除湿運転だと頑張ってしまう」
温度と湿度を見比べて、どっちを攻めれば効率よく室内を涼しくできるかを考えるべき。
ちなみに、ダイキン工業がお勧めするエアコンの使い方は、最初に冷房で部屋の温度を28度くらいになるように冷やし、その後は除湿でコントロールする方法。湿度が20%下がると、体感温度が4度くらい変わる。
家計と環境のために上手に節電し、快適に過ごそう。