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熱中症に2種類あり「非労作性-」に注意を “もったいない”は危険です

まだまだ暑いですねぇ。通常は一日中病院にいるために、猛暑を体感することがほとんどありませんが、たまの休みで外出すると暑さを実感します。この状況でお仕事やレジャーをされている方々も多く、8月下旬になっても熱中症が危惧されます。熱中症には、労作性熱中症と非労作性熱中症があるんです。

労作性熱中症は、急激にそうなり予後も比較的良いとされています。10代のスポーツをしている子供たちや、40代の肉体労働者に多く認められます。

非労作性熱中症は、1日で熱中症になるのではなく、何日もかけて熱中症になります。60代以降の老人に多く、数日間かけて体力が低下し最悪の場合は死に至ります。熱中症でお亡くなりになる方の8割が、非労作性熱中症です。

熱中症は予防が可能な病気です。スポーツをする際にはしっかりと水分を補給しながら、適切な休憩をとることが大切です。スポーツ医学では熱中症で意識障害を起こした場合、30分以内に冷却をするのとしないのでは予後に差が出ると言われています。

この季節にスポーツされる際には、身体を冷却するアイスノンや冷却するスペースを確保することが大切です。スポーツをしている際に熱中症で倒れた時、速やかに涼しい場所に運んで、身体を冷却し、ためらわず救急車を呼ぶべきです。

また、高齢者の場合、エアコンが嫌いだとか、もったいないといった理由でエアコンをつけずに日中、夜間を過ごされる方も少なくありません。核家族化が進んでいる現代で、老人の独居は珍しいことではなく、こまめに連絡をとりエアコンをつけることを推奨することも大切です。

適温で過ごしていれば熱中症になるリスクはかなり減少します。熱中症対策のために水分、塩分をとることは大切です。しかし、エアコンがしっかり効いている部屋で日中を過ごしているのにもかかわらず、水分、塩分を過剰に摂ると高血圧を患っている人は血圧が上昇したり、心不全になってしまうことがあります。また、スポーツドリンクを飲みすぎたりすると糖尿病が悪化することがあります。持病をお持ちの方は、主治医に相談して適切な指導を受けていただくことが大切です。

 ◆筆者プロフィール 谷光利昭(たにみつ・としあき)たにみつ内科院長。93年大阪医科大卒、外科医として三井記念病院、栃木県立がんセンターなどで勤務。06年に兵庫県伊丹市で「たにみつ内科」を開院。地域のホームドクターとして奮闘中。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190823-11000304-maidonans-life

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