腸炎ビブリオは、主に沿岸の海水中に生息している食中毒菌で、海水温が20℃以上になると増殖が活発になり、発育条件が良ければ3~4時間で菌数が100万倍になります。海産魚介類にはこの菌が付着していることがあるため、刺身などを原因として激しい腹痛と下痢を伴う食中毒を起こすことがあります。
◆県では腸炎ビブリオの検査をしています◆
夏期の食中毒予防の参考とするため、6月下旬から9月上旬にかけて、県内で水揚げされたアジや、海水・海底の泥について腸炎ビブリオの数と毒素を産生する遺伝子を検査しています。結果は「腸炎ビブリオ情報」としてホームページ上に掲載しており、7月1日に掲載した第1号の検査結果では、アジ、海水、海底の泥から腸炎ビブリオが見つかったものの、毒素を産生する遺伝子は見つかりませんでした。
しかしこれからの時期は海水温が上昇し、腸炎ビブリオの増加が予想されますので注意が必要です。
◆腸炎ビブリオ食中毒の予防ポイント◆
○魚介類は、調理前に魚体の表面やエラの部分を水道水でよく洗う(腸炎ビブリオは真水に弱いため)
○刺身などは、食べる直前まで冷蔵庫に保管する
○焼き魚、煮魚等で加熱して食べる場合は、中心部まで十分に加熱する
○魚の調理に使った包丁・まな板等は、洗剤で洗った後しっかり乾燥させる
「腸炎ビブリオ情報」はこちら
http://www.fureaikan.net/syokuinfo/01consumer/con02/con02_02/con02_02_01_01.html