毎年6月は食育推進基本計画で定められた「食育月間」です。
「食育月間」は食育に対する理解を深め、食育推進活動の一層の充実と定着を
図ることを目的に定められています。
この活動の1つに『健康寿命(日常生活に制限のない期間)を延伸するための
望ましい食事の普及』があります。
新潟県の健康寿命(平成28年)は、男性72.45歳、女性75.44歳と、平成25年と比
べ男女ともに延伸し、全国順位も上昇しました。しかし、平均寿命との間には依然
として約10年の差があり、更に健康寿命を延伸していく必要があります。そのため
には、県民一人一人が『正しい生活リズム』と『主食・主菜・副菜をそろえた食事』
を実践することが重要です。
この『正しい生活リズム』の実践のためには、1日のはじまりの食事である
「朝ごはん」が大切ですが、みなさんは毎日食べていますか?
1日の食事を規則的にとり、生活リズムを整えることが、健康的な生活習慣にも
つながります。
20歳以上で朝ごはんを食べていない人では、約3割の人は、子ども(「小学生」
または「中学生、高校生」)の頃から朝ごはんを食べない習慣が始まっています。
また、脳のエネルギー源となるブドウ糖(ごはん、パン、めんなどの炭水化物が
体内で分解されたもの)は、体内に多く蓄えておくことができません。朝ごはんを
食べないことで、エネルギー不足でイライラする等、集中力がなくなります。
さらに、朝ごはんを食べないと、1回の食事の量が増え、過食となり、肥満や
生活習慣病の発症につながることもあります。
食育月間を契機に、朝ごはんや夕ごはんの時間、夜食や就寝時間、身体を動
かしているかなど、自分の生活を振り返ってみましょう。