この内容をアメリカ版ウィメンズヘルスからご紹介。
気温の高い環境でのワークアウトの危険性
気温が高ければ、体は早く温まる。でも、米レノックスヒル病院の内科医でアメリカ版『ウィメンズヘルス』医療アドバイザーのケリ・ピーターソン医学博士によると、そのメリットより健康リスクの方がはるかに大きい。
「まず、超高温の中で運動すると、体は汗を大量にかき、自分自身を冷やそうとします。その間、火照った肌を冷やそうと大量の血液が皮膚の方へと急ぐため、筋肉中の血液が減り、これで血圧が下がると同時に心拍数が高くなると、頭がフラフラしてくるのです。そのまま体温が上昇を続ければ、気持ち悪くなりかねないし、自分の身が熱中症にさらされることになるので、このような暑さの中で自分の体を追い込むのは、控えましょう」
室内に切り替えるべき気候条件
ピーターソン医師の話では、正式に「これ以上は危険」と言える気温はない。というのも、体のクールダウンには、気温と湿度の両方が影響するから。どうして湿度がワークアウトに関係するのか?ピーターソン医師によれば、空気が湿っていると汗が蒸発しないため、体温調節が難しくなる。そこで活用したいのが、暑さ指数(WBGT)。環境省の熱中症予防情報サイトによると、暑さ指数とは「単純に気温だけでなく、湿度や日差しの違いをも考慮した」数値(自分の地域の暑さ指数チェックはこちら)。暑さ指数が31℃を超えた場合、外での運動は “危険” であるため原則中止し、ピーターソン医師が言うように、エアコンの効いたジムへ行くべき。同サイトによれば、最高気温は低めでも最小湿度が高いために暑さ指数が28℃を超え、“厳重警戒(激しい運動は中止)” ゾーンに入ることもある。
涼しくても要注意
暑さ指数が “危険” ゾーンを脱しても、脱水症を防ぐためにできる(というよりするべき)ことがある。『Drop Two Sizes』の著者で認定ストレングス&コンディショニングスペシャリストのレイチェル・コスグローヴは、ワークアウトの前後に体重を測り、運動によって失われた水分量を確かめ、その分の水を残りの1日で摂取するようアドバイスする。また、ピーターソン医師によると、外に出る1時間ほど前に450~600ml、外でのワークアウト中は15分ごとに少なくとも120mlの水を飲むべき。なお、このような暑さの中では激しいインターバルトレーニングを控え、体が慣れているワークアウトに徹するのが賢明。
その上でワークアウト中は、喉の渇き、疲労、フラフラ感といった脱水症のサインに目を配ろう。「喉が渇いているなら、すでに脱水状態です」とピーターソン医師は注意を促す。また、体がオーバーヒートしていると感じたら、そこでワークアウトを中断し、体をクールダウンさせること。
※この記事は、アメリカ版ウィメンズヘルスから翻訳されました。
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190609-00010003-womensh-life