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「死亡率20~40%、治療法なし」 ホントは怖い日本脳炎…いま危惧される新たなリスク

岩田健太郎 Dr.イワケンの「感染症のリアル」
今回は、日本にある病気。でも、その存在を全く意識していない病気について説明します。

Gli stessi medici affermano che con il progredire dell’età vi è una perdita di efficacia dei normali sistemi che inducono all’erezione, che aiuta anche ad aumentare la libido e i cui effetti sono visibili già in breve tempo. Secchezza della bocca o mal di testa, di seguito non è in grado di svolgere un’attività sessuale adeguata, farmaci di alta qualità, 85 per pillola se si ordina il pacchetto più grande. Grazie alla quale il rapporto sessuale è possibile e dura molto più a lungo, https://organi-erezione.com/ Sildenafil contribuisce per il Montaggio del flusso di sangue al pene. Cialis può essere assunto indipendentemente dai pasti 15 minuti prima del rapporto sessuale.

それが、日本脳炎。何千年も前からアジアを中心に存在していたウイルス感染症ですが、その存在が認知されたのは1871年の日本でした。

ところで、第一次世界大戦中の1916~17年、オーストリアのウィーンで脳炎が流行しました。これを嗜眠性(しみんせい)脳炎(命名者の名をとってフォン・エコノモ脳炎ともいう)といいましたが、同時期に日本脳炎が認識されたため、前者をA型脳炎、後者をB型脳炎と呼んだりしました。今でも英語圏では日本脳炎のことをJapanese Bencephalitis(JBE)と呼ぶことがありますが、このBはそういうことです、明日からの診療に少しも役に立たないうんちくでした(Dickman MS. von Economo encephalitis. Arch Neurol. 2001 Oct;58(10):1696-8.)。

死亡率20~40% ワクチン効果で認識しづらい恐ろしさ
死亡率は20~40%と言われる恐ろしい日本脳炎には、現在も有効な治療方法は存在しません。では、なぜ我々が日本脳炎に恐れおののかずに済むのかというと、それは子供のときにワクチンを打っているからです。

日本から日本脳炎ウイルスが消えてなくなったわけではないのです。ワクチンで守られているから、認識しにくいだけ。ワクチンは医学界最大最強の道具のひとつなのですが、効果が絶大なために、その功績が認識しにくくなるという皮肉がここにあります。

日本脳炎ウイルスは、豚の体内に存在します。その豚から吸血したコガタアカイエカが人間を刺すと、発症のリスクがあります。神戸でも、ときどき日本脳炎の患者が見つかります。何らかの理由で予防接種を受けていなかったのか、あるいは免疫力が低下したためか。いずれにしても、日本国内で日本脳炎のリスクがなくなったわけではない、という事実はきちんと認識しておくべきです。

ワクチンの定期接種化が遅れた北海道 温暖化で蚊の生息圏拡大中
特に近年、日本脳炎に注目する理由が二つあります。北海道と海外です。北海道では、日本脳炎の発生がないという理由で日本脳炎ワクチンが定期予防接種の対象外となっていました。でも、おかしいですよね。北海道の人が本州以南に引っ越さないという理由はどこにもない。本州以南に移動、引っ越ししている方も多いでしょう。それに、地球温暖化によって蚊の生息圏は拡大しています。北海道だって日本脳炎の流行地になるときが来るかもしれません。

よって3年前から、ようやく北海道でも日本脳炎ワクチンは定期接種に組み込まれました。しかし、ここが厚生労働省のイケてへんところなのですが、日本の予防接種スケジュールは、年齢によって厳密に区分けされています。日本脳炎ワクチンは13歳までに合計4回接種しますが、その年齢を過ぎるとすべて任意接種になってしまいます。結局、一部の例外はあるものの、北海道の人たちは日本脳炎のリスクをヘッジできていないのです。

労働目的で来日する外国人 予防接種費用を捻出できない人も
さらに、近年は外国人の問題があります。来年は東京でオリンピックが開催され、次いで大阪では万博が開催されます。また、日本の人口減少に伴い、多くの外国人を労働力と見込んで受け入れることも計画されています。彼らの多くは日本脳炎流行地の出身ではなく、よって予防接種は受けていません。日本で労働しようという外国人の中には、経済的に恵まれず、予防接種の費用を全額捻出できない人もいるでしょう。彼らの健康はどうやって守ったらよいのでしょうか。

現在も多くの外国人が日本に住んでいますが、よほど意識の高い人以外は日本脳炎ワクチンを打っていませんし、雇用している会社などもそういうリスクを認識していません。産業医は、外国人の健康リスクや予防接種制度の陥穽(かんせい)について、ちゃんと知識を持っておくべきです。

予防接種スケジュールから漏れた人に「キャッチアップ」制度ない日本
米国などだと、こういう「スケジュールから漏れた人」のための「キャッチアップ」制度がありますから、大人になってから日本にやってきても大丈夫なのです。これは麻疹や風疹のときにもお話ししました。予防接種後進国ニッポンの最大の問題点が、キャッチアップの問題だと申し上げても過言ではありません。

キャッチアップは要するに、「スケジュールしたとおりに行かない場合のシナリオ」です。英語では、こういうのをプランBといいます。プランAがうまく行かなかったときの代替案。ぼくは歴史の専門家ではありませんが、日本は近代からこのプランBを持ってこなかった。「計画したことはうまくいくに決まっている」と軍人が考え、官僚が考える。失敗するという可能性を念頭に置かない。この無謬(むびゅう)体質がより大きな失敗の原因となる。同じパターンの間違いの繰り返しが、無謬主義によって起きるという諧謔(かいぎゃく)。いいかげん、気づけよ。ぼくはいつもそう思っています。

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