中西哲生がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「クロノス」。2月21日(木)放送の「TREND EYES」のコーナーでは、フードコーディネーターで国際中医薬膳師の大友育美さんに、花粉症シーズンに意識して摂りたい食材トップ3を伺いました。
◆第3位 「グリーンピース」
大友さんによると、花粉やウイルスを防ぐ、体の表面を覆っているエネルギーのバリアを“衛気(えき)”と言うそうで、呼吸とともに常に作り出されているのだとか。
グリーンピースは、「胃腸の働きを高め、バリアの元になる“気”を作り出し、水や気の巡りを良くします。薬膳ではアレルギーの原因と考えられている、体の余分な水分を除いてくれる」と大友さんは言います。グリーンピースのほか、スナップエンドウや豆苗も同様に、春先の肌荒れや吹き出物に効果が期待できるそうです。
グリーンピースを手軽に摂る方法として、大友さんはスープの作り方を紹介してくれました。
「グリーンピースのスープ」
<材料>
グリーンピース (さやから出したもの) 1/2カップ
新玉ねぎ 1/2個
ベーコン 2枚
オリーブオイル 小さじ2
コンソメスープの素 1個(昆布だしでさらに効果的)
水 2カップ
塩・こしょう 少々
<作り方>
薄切りにした玉ねぎ、ざく切りにしたベーコンをさっと炒め、水、スープの素を入れて熱し、煮立ったらグリーンピースを加え、弱火にして4~5分間煮ます。最後に、塩・こしょうで味を調えれば完成。
◆第2位 「あさり」
鼻づまり、目のかゆみなどは、薬膳では“熱”の症状と考えられていて、体が温まると症状がひどくなるそうです。大友さんは、「あさりは、体の余分な熱を冷まし、良くない水分を排出する効能があり、熱タイプの花粉症を改善してくれる」と解説。さらには「春先のイライラや、新生活で疲れがちな心を落ち着かせる効果も期待できる」と言います。余分な水分を除く効果が期待できる食材は、あさりのほか、春菊や大根、ハトムギ、緑豆春雨などがあるそうです。
大友さんは、熱と余分な水分を取り除く、あさりを使った簡単レシピも教えてくれました。
「あさり春雨」
<材料>
あさり (砂抜きして洗ったもの) 200g
春雨(水に1分つけてハサミで切る) 50g
もやし 1袋
水 1カップ
オイスターソース・醤油 各小さじ2
ごま油 小さじ1
<作り方>
フライパンに、春雨、もやし、水、オイスターソースと醤油、そして、あさりを入れ、フタをして4~5煮ます。仕上げにごま油をまわしかけたら完成です。
◆第1位 「菜の花」
春になると、冬の間に体に溜まった余分なものを、薬膳で言う“肝”が、各臓器の流れを良くして排出していくそうです。肝が忙しく働き、負担がかかる春の季節に、「菜の花は、肝を養生して血の巡りを良くしてくれる」と大友さん。
菜の花は、肝機能を高めて、炎症を鎮め、春先に気になるお肌のトラブルやイライラ、目の充血の解消が期待できます。おひたしにしたり、サッと炒めたりするだけで手軽に摂れるそうです。また、菜の花だけでなく、青じそ、三つ葉、セロリなど、緑で香りの良い野菜も、気の巡りをよくする食材としてオススメしていました。
これからの季節は、「花粉に限らず、ほこりやウイルスなども、エネルギーである“気”が十分あると侵入しにくい」と大友さんは言い、「花粉症への効果が期待できる野菜でつらい季節を乗り切ってほしい」と呼びかけていました。
(TOKYO FM「クロノス」2019年2月21日(木)放送より
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190226-00010003-tokyofm-life