厚生労働省は6日、今年10月に予定されている消費税率10%への引き上げに伴い、医療機関に支払われる初診料(現在2820円)を60円、再診料(同720円)を10円それぞれ引き上げることを決めた。同日開かれた中央社会保険医療協議会(厚労相の諮問機関)に示し、大筋で了承された。引き上げにより、10月以降は患者の窓口負担が増える。3割負担の患者の場合、初診料が18円増の864円、再診料は3円増の219円となる。入院基本料なども引き上げられる。保険医療機関の医療費は非課税となっており、医療機器などを仕入れる際に負担する消費税を医療費に転嫁できない。このため、診療報酬を増額して補充する。2014年に消費税率が8%に引き上げられた際は、医療機関に支払われる初診料は120円、再診料は30円それぞれ引き上げられた。
https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20190207-OYTET50005/