厚生労働省の専門部会は10日、高齢者の肺炎予防に有効な肺炎球菌ワクチンの接種率を高めるため、経過措置として70歳以上を対象に実施してきた費用助成を5年間延長することを決めた。
肺炎は高齢者の死因として増加傾向で、肺炎球菌は肺炎の原因となるほか、血液中などに入ると敗血症や髄膜炎などを引き起こす。発症や重症化を予防する肺炎球菌ワクチンは1回の接種で有効とされ、現在、厚労省は65歳の人を定期接種の対象に指定し、費用助成をしている。
この日の部会では、今年3月で終わる経過措置を5年延長することを決めた。過去に接種したことがある人は、対象外となる。