[ カテゴリー:災害 ]

<東日本大震災>死者・不明1600人超に=12日午後7時

東日本大震災の発生から2日目を迎えた被災地では12日、警察や消防、自衛隊などによる救助作業が続いた。毎日新聞のまとめでは午後7時現在、死者は1000人超に上り、645人が行方不明となっている。余震が続く中、各地で津波によって市街地が壊滅する被害が明らかになっているほか、大規模な火災も発生。被害はさらに拡大する様相を見せている。

各都道県などによると、都道県別の死者は岩手257人▽宮城178人▽福島144人▽茨城17人▽千葉11人▽東京5人▽青森、神奈川、栃木3人▽群馬、北海道、山形1人。さらに仙台市で200~300人、宮城県岩沼市と名取市で200人の遺体が見つかっている。死者・行方不明者は計1600人を超える見通しだ。けが人も1368人に上る。

岩手県陸前高田市では津波で消防庁舎が全壊したのをはじめ、市内の主な建物が壊滅的な被害を受けた。倒壊を免れた陸前高田病院には約100人の避難者が孤立、屋上から救助を求めた。市役所屋上にも約100人が避難し助けを求めた。同市に隣接する一関市の職員によると、陸前高田市につながる道路は崩れて一時は通れなくなり、同市内への電話もつながらない状態が続いている。

福島県南相馬市も壊滅的な被害を受けた。同市のJAそうま本店の職員によると、海岸沿いでは津波が松林を越える高さとなり、海岸沿いの数キロにわたって住宅のほとんどが津波で流された。流木や原形をとどめないほどに崩壊した住宅の資材、大量の泥などが散乱している状態だという。ハウスや畑で栽培しているイチゴやニラなどの農産物も壊滅的な打撃を受けた。

岩手県大槌町中央公民館には約1000人が避難した。宮城県女川町役場は冠水し、機能していない状況。同県南三陸町役場も冠水のため役場としての機能を失うなど、災害対策の基盤となる自治体の建物が相次いで機能を失った。

青森県八戸市では津波で車が流され、乗っている人が行方不明になるなど広範囲に浸水し、建物に取り残された人の救助に近づけない状況になった。

建物被害は全壊が2514戸。津波で2236戸が浸水し、火災で92戸が全焼した。道路が620カ所で損壊し、堤防5カ所の決壊が確認された。鉄道9カ所に被害が出た。

一方、気象庁は東日本大震災で国内の沿岸部全域に出していた津波警報や津波注意報のうち、秋田県から佐賀県の日本海側と有明・八代海、沖縄県・大東島地方の計25区域について、12日午後1時50分に解除した。太平洋側の大津波(高さ3メートル以上)警報も、東北を除く北海道から四国地方にかけての14区域については津波警報や注意報に切り替えた。

気象庁は13日以降も警報、注意報の解除や切り替えを順次行う方針。横山博文・地震津波監視課長は「避難場所から戻る場合には、地震や津波で損壊した箇所などに十分注意してほしい」と呼びかけている。

東日本大震災の余震は、11日午後3時8~25分に岩手県沖から茨城県沖でマグニチュード(M)7・5前後の地震が3回発生。その後も岩手県沖から千葉県沖の広い範囲で多数発生している。だが、津波などの影響で東北6県と茨城県の計20地点の地震計が故障し、震源を正確に把握できないケースがあるため、余震の全体数は集計できないという。

横山課長は「地震の規模が観測史上最大のため、余震の数も過去最多になるとみられる。今後も1カ月程度は強い余震が起こる恐れがある」と注意を呼びかけている。

12日午後6時現在、大津波警報、津波警報が出ている区域は次の通り。

大津波警報=青森県太平洋沿岸、岩手県、宮城県、福島県▽津波警報=北海道太平洋沿岸、茨城県、三重県南部、和歌山県、高知県、宮崎県、鹿児島県東部、種子島・屋久島地方、奄美諸島・トカラ列島

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110312-00000121-mai-soci

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