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今年のスズメバチはなぜ、攻撃的なのか!?

 昨年11月ごろに大量発生したスズメバチ。お泊り保育中の児童や車いすの女性が襲われる事件が報じられました。そして、今年は例年より早くスズメバチが大量発生しているとの報道がありました。実際のところはどうなのでしょうか。ハチの生態に詳しい九州大学准教授の上野高敏先生にお話を伺いました。 「今のところ、例年に比べてスズメバチの数が多いとは言われていません。しかし、例年よりも攻撃的になっている可能性があるので、人が襲われる危険性は高いと言えるでしょう」(上野先生) 数は多くないとはいえ、例年より攻撃的と言われると不安になります。なぜ今年のスズメバチは攻撃的なのでしょうか。
今年の天気が大きく影響
「今年は冬が寒かったため、春ごろはスズメバチが例年より少ない状態でした。しかし、夏の猛暑によって巣が急成長し、例年よりも大きな巣ができてしまいました。一方、7月の大雨の影響で土中に巣を作るオオスズメバチの巣が水没し、その勢力を弱めました。そのためオオスズメバチを天敵とする都市部に棲むキイロスズメバチが盛んに活動できる環境が整っているのです」(上野先生)
 キイロスズメバチの天敵がいなくなったからといって、人に対して攻撃的になるものなのでしょうか。
巣が大きければ攻撃される危険も増す
「キイロスズメバチの攻撃性には、天敵の数より巣の大きさが関係していると考えられます。1つの巣が大きくなると、その中に棲む働きバチの数が多くなります。すると、見張り担当のハチが増えるために人の接近に気づきやすくなります。 さらに、いろいろな役割をもって働いている働きバチですが、組織の規模が大きくなると、いざというときのためのバックアップ要員として巣内にとどまるハチも増えます。すると、仲間からの応援要請にもすぐに反応して駆けつけるようになってしまうのです」(上野先生) つまり、組織の規模が大きくなったために索敵(さくてき)能力が向上し、かつ戦闘要員が多いということなのですね。これからスズメバチが多くなる季節です。巣を見つけても自力で駆除しようとせず、極力近づかないようにしましょう。

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